2学期始業式~再スタート~
こんにちは。くま吉くんです。
自分の自治体では9月1日が2学期の始業式でした。
今回は2学期の初日で大切にしていることや具体的な過ごし方を書いていこうと思います。
安心感を与える
夏休み明け初日の子どもたちの心は、「よし頑張るぞー」という思いと「まだ夏休みが続いたらいいのに・・・」といった思いが渦巻いていることでしょう。
でも、どちらかと言えば後ろ向きな気持ちが強いのではないでしょうか。
私も2学期の初日は何となく夏休みが終わってしまった残念な気持ちが大部分を占めています。
自殺の件数が9月1日が一番多いのもこの憂鬱な気持ちからだと考えられています。
そんな日に私が心がけているのは、「久しぶりの学校楽しかったー」「友だちと久しぶりに会えてうれしかったー」と子どもたちが感じて家に帰れるようにすることです。
つまり安心感を感じてちょっとでも2学期への励みになるような時間を作ることを意識しています。
具体的な時間の使い方については後で書きますが、
プッと笑えたり、友だちと関わりあえるようなゲームをしたりといった”しかけ”をたくさん用意しておきます。
「久しぶりの学校楽しかったー」という気持ちが2学期の活力につながります。まずは楽しく。それが一番だと考えています。
学級の規律のふり返り、立て直し
1学期の最初の3日間が「黄金の三日間」と呼ばれるのに対して、2学期のスタートは「銀の時間」と呼ばれています。
それは、長い夏休み明けの最初にもう一度学級のルールなどを徹底させる絶好のチャンスだからです。
1学期にできていたことも夏休みですっかり忘れてしまっていることも多いです。また、1学期に徹底しきれなかったルールもあると思います。
「今がチャンス!」と考えて、もう一度1学期の最初のように丁寧に根気強く指導していきましょう。
教師が方向性・大切にすることを示し、粘り強く言い続けることが重要です。
初日の具体的な流れ
ほんの一例ですが、うちのクラスの始業式の過ごし方を紹介します。うちの自治体では、始業式は3時間授業で給食を食べずに下校します。
朝
黒板に「先生の夏休み」コーナーを作っておきます。夏休みに撮った写真などを張り出します。意外と好評です。
あと、この日話をする内容を箇条書きで簡単に書いておきます。(2学期にがんばることなど)こうすることで一方的に教師が語るより子どもたちの心に残りやすい印象です。
1時間目
・始業式
今年はリモート始業式だったので教室で大型テレビで始業式を行います。
校長先生のお話を後でフォローします。
2時間目
・学活
新学期は回収するもの、配布するものがたくさん。
できるだけ効率的にすばやく終わらせます。
まず回収が先。配布を先にしてしまうと片づけが苦手な子なんかは出すものとしまうものがごっちゃになってしまいます。
回収・・・宿題、ぞうきん、通知簿
配布・・・お手紙、教科書、ドリル類
お手紙は大量であれば子どもたちに手伝ってもらったり、一人ずつセルフサービスで取りに来させます。
教科書やドリル類はその場で名前を書かせます。
3時間目
・学活
3年くらい前までは初日に学級のリーダーを決める時間を取っていたのですが、ここ数年は2日目にしています。
初日に「明日はリーダーを決めるからね。」と宣言しておくことで、一日よく考える時間を子どもたちに与えるためです。
また、その際、2学期はどんどん挑戦していってほしいので「勇気の話」をします。
*「勇気の話」の詳細は下の書籍を読んでみてください。おすすめです。
3時間目にしたことは3つです。
・「先生の夏休み」のスライドを見せる
リアルな夏休みじゃなくて、笑う場面をたくさん入れたものにしています。
・2学期に頑張ってほしいことの話をする
今年は3つ提示しました。
感染症対策を徹底する
メリハリをつける
友だちの輪を広げる
内容は学級の実態に応じて、最大3つくらいがいいと思います。
まっさらな気持ちの初日に話しておくことに意義があります。
・ゲーム
1日の終わりをゲームで締めくくり、友だちと久しぶりに会った緊張をほぐし、学校楽しかったと感じて帰れるよう心がけています。
まとめ
いかがだったでしょうか。先生によってさまざまな過ごし方があると思います。
自分の学級に合った「再スタート」の過ごし方を見つけていきましょう。