仕事も家庭も充実させたい パパのための本
こんにちは、くま吉くんです。
今回は、熊野栄一さんの「仕事も家庭も充実させたい パパのための本」という書籍を自分の読書記録もかねて書いておこうと思います。
この本は、アドラー心理学の視点に基づいて、日本のパパたちが幸せに仕事や家庭生活を送っていくための心構えや具体的な方策について書かれている本です。漫画もついているので読みやすく、ポイントがわかりやすいです。1~2時間くらいですらすらと読める本なので興味がある方はぜひ読んでみてください。
*アドラー心理学については、説明しだすと超大作になってしまうのでここでは省略します。
テーマ
「働き方改革」が進められている昨今、実際は残業時間をカットしただけでやることも仕事の大変さも変わっていません。また、家事に育児に精を出すパパは、家庭でも体力や精神を消耗しています。
本書籍のテーマは仕事でも家庭でも本当の意味での「働き方改革」を行い、私たちの生活を幸せなものにしようというものなのです。
働き方改革=生き方改革=職場でも家庭でも幸せになる改革
自分も周りも勇気づけよう
アドラー心理学で言うと、勇気=困難を克服する活力
自分や他者の勇気を高める(課題克服に向かう活力を授ける)言葉かけや行為を”勇気づけ”
逆に、自分や他者の勇気を失くす(課題に立ち向かう活力を奪ってしまう)言葉かけや行為を”勇気くじき”という。
自分も周りも勇気づけることで、
家庭でも職場でも、無駄な時間を廃して生産性を高め、より「幸せ」な時間を増やすことを目指すことができる。
そのためには、自分のもののとらえ方やコミュニケーションを改善することが重要。
自分も周りも”勇気づけ”る方法
(子育て編)
意識はほめない・叱らない子育て
子どもの精神的な自立を目指す。
(精神的な自立=自分のことを自分の意思で考えて、決めて、行動し、他者と適切な関係を結べること)
↓
子育てとは、子どもの自立を支援すること
〇自ら意思決定をする経験をさせる
・自分から選んで失敗する経験が不可欠
・小さいころから子ども扱いせず、自分で決める機会を与える。
・制限の中で自由を与える。(大きなルールの中で自由に過ごしたかを選ばせる)
〇失敗を恐れない心をはぐくむには親の「承認」が大切
こどもが一番ほしいものは「ほめる」ではない
「ほめる」は相手を思い通りに動かそうとする下心がある。
一番ほしいのは、見てくれている、気にしてくれているという
”安心感”・・・ありのままの自分を親は愛してくれている。信頼してくれている。
→本当にあきらめないこころを手に入れることができる。
子どもは心に親の注目を吸収する「巨大なスポンジ」を抱えている。このスポンジは厄介でとても乾きやすく、すぐにカサカサになる。←勇気をくじかれた状態
もしカサカサになると・・・不適切な注目を得ようとする。
①不適切行動 悪い子になって怒られることで注目を得る。
②反抗 それでも自分を愛してくれるか試す。
③復讐 注目してくれない親の最も嫌がることをする。
④無気力 生きる気力を失い、引きこもる、何もしようとしないなど。
子どもの「巨大なスポンジ」を潤すには、
〇こまめに水をやる
「君のことを気にしているよ」「君を愛しているよ」と態度で示す。
(例)「ありがとう」「うれしいよ」などを言葉に出して伝える。
〇負の注目を子どもにあたえない
怒る・叱るは”負の注目” 子どもの作戦に乗ってしまっている場合もある
・不適切な行動をした時・・・注目しない
(例)「そういう作戦でわざといらいらさせるようなことをしないでくれる?」
「パパはもう反応することをやめたんだ」
・普段の時にたくさんのスキンシップをする
(例)話を聴く 注目していることを意識させる言葉かけをする
(仕事編)
「アドラー的価値観」でみんなが信頼し生産性の高い職場を目指す。
①相互尊敬・・・立場関係なく、一人の対等な人間としてリスペクトし、ありのままを認め合うこと
②相互信頼
③協調精神・・・自己犠牲を伴わない助け合い
④共感 ・・・相手に関心を持ってまずは受け止める
(幸せな組織)
グーグル社の生産性を上げる考え方・・・「心理的安全性」
・社員一人一人が会社で本来の自分をさらけ出すことができること
・それを受け入れることができるチームであること
つまり、信頼されて裁かれることのない安心・安全な環境にいることが、失敗を恐れずに勇気をもって、自分の能力を最大限に発揮できる
・「自分をよく見せる必要がない会社」は組織として強い
・「社員の幸福を追求する会社」は業績が伸びる
・「社員の存在を無条件に信頼する会社」では社員が成長する
(幸せな働き方)
「幸せ」とはつまり・・・
①自己受容・・・ありのままの自分を受け入れる
不完全な自分を受け入れる勇気
②他者信頼・・・ありのままの他者を受け入れる
他人の不完全な部分も受け入れる
③他者貢献・・・自己犠牲ではない貢献
他者に貢献することで自分自身の価値を確認する
この3つがそろうと人は幸せを感じ、精神的な自立ができる
最後に
幸せに生きるための考え方や行動の仕方を様々書いてきましたが、
意識したからといってすぐにできるものではありません。
何度も確認し、毎日毎日繰り返すことで自然と考え方の癖がつき、コミュニケーションが変わってきます。
地道に続けることが大切だなと強く感じました。